秋空が気持ちよく澄みわたる好季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は先日珍しく高熱を出しました。ワクチンの副反応を除けば5 年ぶりの発熱で、意外と体が強いことを再認識したところです。季節の変わり目でもありますので、皆さまもどうぞお体お大事に・・・。
さて、今回は近頃よく聞く「パーパス経営」についてお話ししたいと思います。「パーパス」とは「志」や「企業の社会的な存在意義」のことで、「パーパス経営」というと、自社の存在意義を明確にし、いかに社会に貢献するかを定め、それを経営の軸として事業を行うことを意味します。例えば、三菱UFJ フィナンシャル・グループは「世界が進むチカラになる」、ソフトバンクは「情報革命で人々を幸せに」というパーパスを掲げています。近頃は既存の事業から脱却し業種転換をして生き残りを図る企業も増えていますが、むやみに業種転換すれば何をしたい企業なのかわからなくなり信頼が落ちるかもしれません。そんな時、パーパスがあれば、取り扱う商品やサービスが変化しても、会社が社会に貢献する価値は変わらないことを示せます。変化の時代に軸を持って経営を行う指針となるのがパーパスなのです。
米国でSNS を運営するLinked I nn(リンクトイン)が3,000 人を対象に実施した調査によると、「人々の生活や社会に対してポジティブなパーパスを掲げる企業で働けるなら給料が下がってもいい」答えた人は全体の4949%に達したそうです。調査対象が採用担当者や人事の専門家ということなので偏りがあるかもしれませんが、驚くべき数字です。パーパス経営が注目される背景にはサステナビリティ(持続可能性)を重視する社会全体の動き、人や社会・環境に配慮したエシカル消費、環境・社会・企業統治に対する企業の取り組みを考慮して投資先を決めるESG 投資の広がりがあります。そのためパーパス経営を行うとSDGSDGsへの意識が高い若年層の採用活動にも良い影響があるそうです。新卒採用が本格的に始まる前に、自社のパーパスについて考えてみるのも良いかもしれません。・・・当事務所がパーパスを作るなら「山梨が進むチカラになる」ですかね。あ!思わずパクってしまいました 笑 。パーパス経営についてお困りのことがありましたら、いつでもご相談ください。
【参照】17 LinkedIn Fulfillment Study 2016 survey conducted among 3,000
professionals and 500 recruiters/HR professionals in the UK in July 18 Imperative 2015 U.S. Purpose Index study