人材の定着について

 新緑が目に鮮やかな季節となりましたが、皆様いかがお過ごしですか。新卒を採用した会社ではいよいよ配属が決まる頃ですね。

人材の定着にあたって注目されているのが「エンゲージメント」です。エンゲージメントとは「組織に対する自発的な貢献意欲」を意味する言葉です。組織は「意欲的に働ける環境を整えよう」とし、従業員は「組織に馴染みたい」と思う。両思いの状態を作ることが出来れば、エンゲージメントが高まり離職率を下げられると考えられています。

会社と従業員の良好な関係を築くためには、OJT(職場内訓練)が効果的です。➀仕事を任せる→②実務経験を積ませる→③改善点を考える→④次に生かすという手順で、育成者がサポートしながらこれらのサイクルを回し、「成長経験の獲得」を促します。育成者の成長にもつながりますので、ぜひ挑戦してみてください。

これまでは従業員が「自然に育つ」のを待っていましたが、現在は「計画的・意図的に育てる」会社が増えてきています。Z世代というのはアカウンタビリティ(説明責任)を伴うグローバル社会で成長した世代ですから、会社にも当たり前に説明を求めます。「石の上にも3年」と言うからには、当然その根拠となる理由や3年間の具体的な計画を示して欲しい。世代間の感覚の違いが大きく気後れすることもあるかもしれませんが、Z世代が生きてきた時代に理解を示し、寛大な気持ちで信頼関係を構築して頂きたいと思います。  

ちなみにZ世代を雇用する際のポイントは3つあると言われています。①「お客様扱いしない」。辞めてもらいたくなくてお客様扱いしてしまうと批評家のようになり良好な関係を構築できません。②「貢献欲求を満たす」。人の役に立ちたい想いが強い世代なので、役に立っていると感じやすい業務があれば担当してもらいましょう。③「個性を尊重する」。多様性を強く意識する世代なので、それぞれが大切にしている価値観に耳を傾けてみましょう。

人材育成についてお困りの場合はいつでもご相談下さい。皆様のために、全力を尽くします。

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