多様な働き方について

8月に入りひときわ厳しい日差しが照りつけておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年の夏はラニーニャ現象の影響で例年より暑い日が続いているそうです。最近は多様性が浸透してきていることもあるのか、男性や子供が日傘を差している姿を目にするようになりましたね。色々な道具を駆使して、私も何とかこの厳しい夏を乗り越えたいです。

 多様性と言えば、近頃労働政策の分野では「多様な働き方」がキーワードになってきています。今年5月に厚生労働省の労働政策審議会労働政策基本部会から「~変化する時代の多様な働き方に向けて~」と題した報告書が出されましたが、そこでも国内企業が成長するためには組織の多様性を高める必要があると謳っています。決定権のあるポジションに多様な人材が登用されている企業は利益が高くなるという指摘を受け、女性や高齢者を含む多様な人材が管理職として活躍できるよう、組織に変革を迫っています。男性中心の考え方が根強く残る日本で「残業や全国転勤を前提とした男性中心の組織では国民一人当たりのGDPは上げられないので女性や高齢者にも助けてもらいましょう。」と公の場で偉い人たちが言っている訳ですから、これは本当に大転換と言えるでしょう。この報告書で示された課題や方向性に沿って今後の労働政策や税制等の見直しがなされると予想されていますので、今後の動きに注目ですね。

 ちなみに当事務所も従業員さんには多様な働き方をしてもらっています。勤務時間は基本的に自由で、突然の遅刻・早退もOK。来られる時に来て、できることをやって帰ってもらうスタイルです。たまたま家庭の事情でフレキシブルな勤務形態でしか働けない方々を採用したのですが、どの方も抜群に優秀で、こんな人達が家庭に埋もれていたのかと驚くばかりです。人手不足の世の中ですが、勤務時間に自由度を持たせるだけで思わぬ掘り出し人材に出会えることもあるかもしれません。多様な働き方については『多様な働き方の実現応援サイト』https://part-tanjikan.mhlw.go.jp/というポータルサイトがありますので、ご興味のある方は参考になさってくださいね。働き方や採用などでお困りの場合はいつでもご相談お待ちしております。※労働政策審議会労働政策基本部会報告書(令和5年5月12日、https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/001096010.pdf

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