7月になり長雨で気の滅入る日もありますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。私は6月中旬から体調が悪く、検査をすることになりました。何か大病だったらどうしようと思っておりましたが、医師から「疲れですね」と言われ拍子抜けしたところです。これまでは只ひたすら一生懸命にやってきましたが、そろそろ良い歳でもありますので、休み方も学ばなければならないなと思う今日この頃です。
さて、7月は多くの企業で新入社員を正式採用するタイミングです。長期雇用を前提に社員を採用する際、多くの企業では適性判断のため3ヶ月程度の使用期間を設けています。その場合、4月入社の新入社員は3ヶ月で使用期間を終え、7月から正式採用となります。昨年10月に厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況」によると、21年3月大学卒の働き手で就職後2年以内の離職率は2.6ポイント上昇しました。賃上げや人手不足等により以前よりも転職へのハードルは下がっていますので、早期離職を防ぐためにも、この機会にフォローアップ研修や個人面談などを取り入れてみてくださいね。
入社して日の浅い若手社員は、会社を「品定め」している状態で、「この会社にいて自分のキャリアは大丈夫だろうか?」と疑念を抱きながら働いています。また、仕事に意味を見いだせずに「自分のやりたいことと違った」とやる気を喪失したり、仕事の評価に納得できず「もっと評価されると思ったのに」と苛立ちを感じたり、力量が追いつかず「ついて行けない」と絶望したり。入社したての時期は思い描いていた理想とのギャップが離職に繋がりやすいと言われています。「小さな仕事を任せて、やりきったら褒める」「多様な評価軸で褒める」「本人が忘れないうちに褒める」「上司が地味な仕事にも意義を見いだしている姿を見せる、説明する」などの工夫で乗り切りましょう。主語が「うちの会社は」から「私たちは」という言い方に変わった社員は簡単には離職しないと言われています。「私たち」と言ってもらえるその日まで、あたたかく見守っていきましょう。