新語・流行語大賞にノミネート「ソフト老害」とは?

例年にない暖かい師走ですが、皆様お元気でお過ごしですか。年末と言えば「新語・流行語大賞」の季節ですね。私が今年のノミネートで気になっているのは「ソフト老害」です。私は40代ですが、同世代から老害にならないように気をつけているという話を聞くことが増えていたので、なるほど、と思いました。

高齢者が上から目線で自分の意見を押しつけたり、自分の非を認めなかったりすることを老害と言います。ですが「ソフト老害」は世代を問いません。例えば中間管理職の人物が部下に対し「部長は言い出したら聞かないから、我慢するしかないよ」「気持ちはわかるけど、昔はもっと大変だったんだから」などとなだめる場面がありますよね。このような上司のパワハラを容認するような態度を「ソフト老害」と言うそうです。たとえ柔らかい口調であっても老害を容認する態度は許されない。時代は変わりましたね。

これは、社会の中にアカウンタビリティが浸透してきていることを意味します。アカウンタビリティとは契約の経済学から派生した用語で「経営者が株主・投資家に対して、企業の状況や財務内容を報告する義務のこと」を言いますが、現在では経済学の範疇を超えて「説明責任」という意味で広く用いられています。ここ十数年でグローバル化が進展し、法規制が厳格化、社会の意識も変わりました。若年層は契約社会の理想を学びながら成長してきた世代です。互いに説明責任を果たすことで相互理解が深まれば文化レベルの高い良い社会になると教えられています。彼らが社会人になったことで、パワハラを容認する言動を嫌悪する風潮が高まっているのかもしれません。従来のハラスメントは「厳しい口調」「威圧的な態度」が「頻繁に」あることが判断基準ですが、流行語大賞にノミネートされたことで、今後ハラスメントの範囲が拡大する可能性もあるのではと思い注目しています。

契約社会の基本は「他者に説明責任を求め自らもその責任を果たす」ことですので、ハラスメントに共感する姿勢を許さない事と並行して、部下に「自らも責任を果たす」ことを求めることも重要です。意識を変えることは容易ではないと思いますが、会社全体で社会の変化に適応できるよう気長に働きかけていきましょう。「ソフト老害」についてお困りの場合は、いつでもご連絡ください。

本年も大変お世話になりました。良いお年をお迎えくださいますよう心よりお祈り申し上げます。

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