人手不足倒産について

 青葉若葉の候、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。今年は暑くなるのが早いですね。あまりお酒は強くありませんが、ついついビールに手が伸びてしまいます。
 アルコールと言えば、先日G7広島サミットのニュースを見ていたら、七賢のスパークリング日本酒を海外のメディア関係者が試飲していました。広島県産以外に提供されていた日本酒は4本で、その1本に七賢が選ばれたということです。インバウンド需要も回復しつつありますし、山梨県産のアルコール類に一層注目が集まることを期待したいです。
 さて今回は「人手不足倒産」についてお話していきたいと思います。「人手不足倒産」とは、その名の通り従業員の離職や採用難で収益が悪化し事業継続が困難になることを言います。帝国データバンクの調査によりますと、2022年に発生した「人手不足倒産」140件のうち、従業員や経営幹部などの離職・退職が影響した「従業員退職型」は57件あり3年ぶりの増加となりました。業種別では「建設業」が最も多く、建築士や施工管理者など業務遂行に不可欠な有資格者の退職が原因で倒産するケースが相次いでいます。
 離職者を減らすための切り札は、何といっても賃上げです。ですが、すべての企業が賃上げできるわけではありませんし、そもそも賃上げのような“報酬”によって高まったモチベーションを維持するのは難しいと言われています。
 ワーク・モチベーション研究所の菊入みゆきさんによりますと「この仕事が楽しい・面白い」という気持ちがあると高いモチベーションを維持でき、離職を防げるそうです。そのためには成長実感(成長できている)と成長予感(これからも成長できる)を醸成することが有効だといいます。上司のフィードバックや本人の振り返りにより成長を実感できるようサポートし、いつでも周囲に困ったことを相談できる体制を整えることで今後も成長できると希望を持ってもらいましょう。権限移譲によって自己決定範囲を増やしたり、ジョブローテーションで新しい仕事を経験する機会を持つことも効果的です。できるところから居心地の良い会社を整えていってください。
 人手不足でお困りのことがありましたら、いつでもご相談ください。みなさまのために全力を尽くします。

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